銀行訪問の際に気を付けること その1 | vol.404


銀行訪問で社長が伝えなければいけない「2つ」のこと


銀行訪問の際、社長が社員を同行させているように、銀行側も支店長ひとりではなく、担当役席もしくは担当者を同席させています。なぜでしょうか?

それは、銀行訪問の内容を記録するためです。

銀行訪問での会話内容は、すべて記録されます。そのつもりで銀行訪問を行ってください。ハイカウンター、ローカウンター(支店の預金送金の窓口のことです)であれば記録されることは原則としてありません。カウンターの奥、商談スペースに足を踏み入れた場合のことです。銀行ではすべてを記録に残す。このことを踏まえて、会社の現状を包み隠さず伝えなければなりません。

1つの銀行への訪問時間は20分です。伸びても30分です。だらだらと1時間も2時間も滞在することはお互いにとって時間の無駄です。

では、20分で社長は何を伝えるのか。

主に次の「2つ」について銀行に報告します。

それは、「会社の数字」と「会社の現状と今後の展望」です。

銀行支店訪問時に伝える2つのこと① 会社の数字

銀行訪問をしたら、最初に「数字」を報告します。
同行する社員が、実績(損益計画の当月、累計、粗利益、人件費、支払利息)を口頭で説明します。
そして、銀行の担当者には、配布済みの経営計画書の空欄に数字を記入してもらいます。
銀行の支店担当者が審査部に稟議書を上げる際、資料として会社の経営計画書も添付されます。
このとき、会社の経理がエクセルで打ち込んだ数字と、銀行の担当者が手書きした数字では、後者のほうが説得力があります。

銀行支店訪問時に伝える2つのこと② 会社の現状と今後の展望

数字の報告が終わったら、次は社長から、会社の現況や今後の事業計画など、そして他行からの借入状況などを報告します。

「他行からの借入状況を話したら、銀行からよく思われないのではないか」と考えるかもしれませんが、そんなことはありません。

他行からの借入状況は、銀行にとって非常に重要な情報です。

理由は、銀行は横並びだからです。
「他の銀行が、〇〇にお金を貸した」という実績は、「自分の銀行も貸せる」という安心材料になります。

銀行訪問時の報告事項で気を付けるべき3つの点

また、報告をするとき、社長は次の「3点」に気をつけます。
(1)良いことだけでなく、悪いことも包み隠さずに言う
(2)悪いことは先に、良いことはあとに話す
(3)どの銀行にも、同じ話をする

銀行訪問時の報告事項で気を付けるべき3つの点(1)良いことだけでなく、悪いことも包み隠さずに言う

銀行に「良いこと」しか話したがらない社長は多くいます。

「悪いこと」は隠したがり、赤字のときは、銀行訪問を避けようとします。

しかし、赤字でも、「なぜ赤字になったのか」「黒字にするためにどのようにしていくのか」をしっかり報告できれば、銀行は支援してくれます。

無知な社長は、「事業を撤退することは、マイナスだ。マイナスに銀行が融資してくれるはずがない」と考えます。
たしかに、事業の撤退は、一見するとマイナスなイメージです。

でも優秀な社長は、支店長にこう言います。
「この事業を撤退するから、3,000万円貸してください。撤退すれば、これから毎月400万円ずつ利益が出ます。なので、利益が出るから貸してください」と。
当然ながら、事業を撤退すれば、経費削減になります。
経費削減は、利益に直結し、利益が出れば銀行も回収できます。
なので、撤退資金を融資してくれる場合があるのです。

赤字であっても「どうやって黒字にしていくのか」をきちんと示せれば、銀行は融資してくれるのです。
銀行は、良いことばかり言う社長を信用しません。
銀行が信用するのは、良いことも悪いことも正直に、しかも、できるだけ早く報告してくれる社長です。

多くの社長は、「赤字だとお金を借りることができない」と誤解しています。
でも、「原因が明確で対策が取れる」「こういう理由で、1年後には黒字になる」と見込みを説明できるのであれば、銀行はお金を貸してくれます。

注文書の現物を持参して、「これだけ注文が入っているので、こういうふうに売上が上がり、このくらい利益が出ます」と銀行に根拠を示せるかどうか。

説得材料を提出することができれば、「赤字」の報告を心配する必要はありません。
では仮に、1年後に黒字に転換していなければどうなるか。

それでも問題ありません。

「黒字にはなりませんでしたが、対策を講じたおかげで、赤字は半分になりました」
と改善結果を報告できれば、大丈夫です。

また、新規事業を開始したときは、その事業がどのように推移しているかを、随時報告したほうがいいでしょう。

きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの不動産投資事業が成功することをお祈りしております。
トランクルーム大家より。

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