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経営計画発表会は、社長の姿勢と社員の姿勢をアピールする絶好の機会
優良会社では期首に、「経営計画発表会」を行い、社長が自ら、今期の「方針」や「数字」について発表します。
経営計画発表会には、社員(従業員が多い会社は課長職以上など)が参加するのはもちろんですが、取引銀行(支店長・可能であれば本部の審査担当者)を含む来賓とビジネスパートナー企業を招待します。
経営計画発表会に取引先銀行を招待する3つの理由
なぜ取引先銀行を招待するのか。その理由は大きく「3つ」あります。
理由①:支店長を「約3時間」拘束できるから
社長が銀行を訪問して、支店長と話せる時間はどれくらいあるでしょうか。
長くても数十分といったところでしょう。
しかし、経営計画発表会に招待すれば、約3時間支店長を捕まえておくことができます。
普通の会社であれば、支店長を3時間拘束できるのは、「手形を出している会社が倒産しそうなとき」だけです。
理由②:社長が嘘をつけないから
社長は、銀行の支店長に嘘をつくことができます。
しかし、社員の前では絶対に嘘をつけません。
経営計画発表会では、社長自らが自分の言葉で方針を読み上げます。
もしも読み上げる方針が嘘であれば、社員は、社長のことを「社長は嘘つきで、信用できない」「来賓や銀行の前だけでは調子のいいことを言う」人物と見ます。
そうなれば、自然と社員の士気は下がりますし、離職者も出てくる可能性が高まります。
また、社長の方針が「どうせ嘘だから」と思って、居眠りをしている社員がいたら、銀行は「この会社はだらしない」と判断し、信用力が低下します。
社長は、経営発表会で嘘をつけないということは、支店長に「嘘をつかない社長の姿勢」を見てもらうことができるいい機会なのです。
理由③:社員の姿勢を見せることができるから
経営計画発表会に出席する社員は、本番の前に入念な準備(リハーサル)を行います。
「拍手のしかた」「唱和のしかた」など徹底して練習します。
一枚岩になった社員の姿勢 一丸となった社員の姿勢を見せれば、取引先銀行も「この会社はすごい」という評価になり、信用力が上がります。
経営計画書に「5分前集合を行動の基本とする」という規律を明記している会社もあります。
その会社は経営計画発表会のほかに、毎年2回「勉強会」を開催し、外部の人間にも自社の現状についてしっかりと把握してもらいます。
もちろん、この勉強会には銀行の融資担当者も招待します。
開会5分前に社員全員が着席する会社の「規律」に驚き、感心します。
実際に聞いた話ですが、ある支店長は社長の話の内容より、定刻に開始となるかに着目しているとまで言い切っていました。
経営計画発表会には、取引銀行の数が4行、5行以内であれば、すべての銀行を経営計画発表会に呼んだほうがいいでしょう。
取引銀行が多い場合は、取引金額の多い順に4~5行に絞っても構いません。
もし支店長から、「私だけでなく、担当者や本部の人間も経営計画発表会に出席させたいのですが」とお願いされたら、躊躇なく「どうぞ、お越しください」と即答してください。
実務上、融資の稟議書を書くのは担当者ですし、本部の人間とは審査担当者かもしれません。
その人たちに自分の会社の姿勢を理解してもらうことができ、絶好のアピールになります。
聞いた話ですが、メガバンクの場合、売上10億円以下の会社の経営計画発表会に支店長は来ないそうです。
10億円以下で赤字だったら絶対に来ないようです。
支店長が来るのか、副支店長が来るのか、次長が来るのか、支店長代理が来るかによって、自分の会社がその金融機関からどのように評価されているかを知る物差しになります。
その意味でも、経営計画発表会はやったほうがいいと思います。
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きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの不動産投資事業が成功することをお祈りしております。
トランクルーム大家より。