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我がグループで一番人材が不足している検索エンジン対策の為の技術について、先週から社長業の合間に大量にインプットをしています。 ニーズあるのに社内に人手が足りなさすぎて受けられず、いっそ中途で雇おうかとも思いましたが人材供給の少ない分野で年俸が高すぎる。そこで自分で調べているところ。全体像わかってないと指示の出しようもないから、大まかにでも全体図はつかまなくてはなりません。 グーグルの検索上位表示アルゴリズムが、昔学んだ確率遷移行列と固有ベクトルの概念で構成されていることを知り、おどろいています。検索アルゴリズムについてはグーグルが米国で特許を取っており、理系の素養のある人ならゆっくり読めば理解できるんじゃないかなと思います。 実装するには超巨大疎行列(2兆×2兆サイズ)の逆行列計算もしくは反復計算による収束値の導出が必要で、数値解析専攻のph.Dが何人か必要だと思いました。あとは巨大DBの構築と、世界を隈無く情報収集するクローラー構築と、DBからクエリリクエストを高速に処理できるDB検索技術、言語処理。何が必要かな?と逆算して考えるのは、いつも楽しい思考実験の時間です。 これで、世のネット集客の専門家を自称している人たちがいかに感覚で話しているのかがわかりました。 少なくともロジックのところに限って言えば、行列の固有空間のイメージや、不動点定理のことを知ってこの仕事をできている人はほとんどいないはずで、特に日本の難関大卒でも文系出身の方だとロジック自体がわかっていないとおもう。 ふだんビジネス書は流し読みでおわるのですが、良い書にいくつか出会えたので手元において実践しようと思います。