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開業医の資産運用に大切なルール作り
資産運用にあたっては、優先順位や方針をまず決めて、それに従って運用を続けていくことが大切です。もちろん、運用成績やご自身のキャッシュフローによって見直しは必要ですが、資産を増やすためには長い時間がかかるのが通常ですから、最初にしっかりとしたルール作りをしておきます。まずは、次の要領で大まかに7つに分けて決めていきましょう。
①資産運用のゴール(引退時期と引退後の夢)
②目標金額
③運用期間
④運用スタイル(積極運用、パッシブ運用)
⑤リスク許容度(元本確保のみか、元本割れを許容するか、その配分)
⑥コスト(商品選定にかける時間)
⑦相性(運用資産との相性)
開業医の資産運用のゴールの決め方は?
まず、①資産運用のゴールについては引退時期や引退後にやりたいことが決まっていない方がとても多いのが実情です。お子さんが医院で働いていて既に後継ぎ問題が解決していたとしても、できる限り現場でがんばりたいという医師が多く、引退後の生活をイメージすることは中々難しいようです。
そのような方は引退のタイミングを決めるのではなく、医院の中でサポート役に回ったり、時短勤務や労働日数を減らしたりして徐々に引退に向かっていく時期を決めてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、引退時期と資産運用のゴールには明確な関係はありません。なぜでしょうか。
それは、資産運用のゴールとは引退後に幸せな生活を送るために必要な資金を蓄えるためのものであり、引退時期を拘束するものではないからです。
ご家族の生活費、住宅ローンなど借入れの返済、子供の教育費などを考慮にいれて、余裕のある引退生活を送ることが目標です。ちなみに、これらの費用を節約することでゴールが確実に近づくことも頭に入れておきましょう。
むしろ、引退後にやりたいことを決めておくことの方が開業医にとっては大変かもしれません。
とある医師へのアンケートによると、幸せな引退後生活に必要なもの、大切なものについては次のような回答であったそうです。1位:経済力 2位:夢、希望、生きがい、趣味 3位:家族や友人 4位:体力、健康な生活 5位:思いやり
生きがいや健康よりもまずお金が最初にくることから、開業医が幸せな生活のためにお金を大切にとらえてことがよく分かります。趣味を続け、家族にも幸せでいてもらうためには一定の資産が必要なのは言うまでもないことですね。
開業医の最初の目標は年収1,000万円、引退後に必要に必要な不動産・金融資産
資産運用のゴールが決まったら、次に②目標金額の設定に移ります。目標金額は資産運用のゴールを達成するために必要な資産規模を指します。引退後は「海外で暮らしたい」「大学に戻り研究や勉強を続けたい」など色々な夢があるでしょうから、それぞれの夢に必要な金額をイメージしておくとよいでしょう。
先日の記事では退職後の生活費の目安として現役時代の6割と申し上げましたが、理想的には現役時代に1000万円、引退後に600万円の収入を確保できると安心できるといえるでしょう。年金以外の引退後の収入確保のためには、不動産や債券や株式の利子、配当などで補う必要があります。引退の時期とそのときの資産規模の両方を数字として決めておくことで、これからの人生の計画が立てやすくなります。
この続きは、次回記事にてご案内させていただきます。
きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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