定期的な報告が銀行の信頼を得る最善策 | vol.402

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銀行訪問の回数が多いほど、銀行から信用される


銀行から運転資金を借りても、「そのお金を実際にはどのように使ったのか」を報告する社長はそれほど多くありません。(設備資金の場合は、資金使途が証明できる領収書などを銀行に提出する必要があります。)

報告をしないために銀行は信用できない。
信用できないから担保や保証を要求します。

私の知人は、自分の娘が「お父さん、お金を貸して」と言ってきたときも、借用書を取ったそうです(笑)。

自分の子どもにそこまでするのか、とみなさん思うでしょうが、借用書を取るからこそ、子どもは無駄遣いをしなくなる、と私の知人は考えたそうです。
子どもが無駄使いをしたり、キャッシングやサラ金にはまるのは、正しいお金の使い方を教えなかった親の責任だと考えたからでしょう。
私は、子どもにそこまでしなくてもいいとは思いますが(笑)。

優良な会社は定期的な銀行訪問をしっかりと行っています

お金を借りた人が、貸してくれた人の信用を得るには、その資金使途をきちんと報告する必要があります。

優良な会社は、定期的な銀行訪問をしっかりと行い、会社の現状、売上、経費、利益、今後の事業展開などについて報告しています。

小さい会社でまだ銀行からの信用度がそれほど高くない場合には、毎月、銀行訪問をしたほうがいいでしょう。
会社の規模が大きくなり、取引銀行の数が多くなっても、3カ月に一度、定期訪問するべきです。

銀行訪問は、回数が多いほど銀行から信用度が上がります。

理由は、回数が多くなるほど、社長は嘘がつけなくなるからです。
年に一回程度の訪問であれば、嘘の報告でごまかすこともできますが、一カ月に一度、もしくは3カ月に一度のペースだと、嘘がつけません。

よって、銀行はその会社の社長の人柄と、その会社の状況をよく分かり信用するのです。
忙しくて、毎月訪問することが難しいのであれば、3~4カ月に一度でもかまいません。

定期的に銀行訪問をして、正直にありのままに、会社の現況を報告する。
定期的な報告こそ、銀行の信頼を得る最良の行動です。


銀行訪問には、幹部社員を同席させる


銀行には、社長ひとりで出向いてもいけませんし、経理担当者に任せてもいけません。
「社長と幹部社員(課長職以上)」が帯同訪問するのが基本です。

もし社長が訪問せずに、役員と経理部長のみで銀行訪問を担当させたらどうでしょうか。
役員がしっかりと社長の意図を理解しているのであれば別ですが、期待どおりの結果にはならないこともあるでしょう。

「会社の情報が正しく銀行に伝わらない」「銀行の情報が社長に正しく伝わらない」「社長がいるといないでは、銀行の対応が違う」といったことが起こる可能性があります。
よって、「社長と幹部」で銀行へ帯同訪問することをおすすめします。

幹部社員が銀行訪問に帯同することのメリット

また、幹部社員が銀行訪問に帯同していると、社内の組織改革も進みやすいというメリットもあります。

銀行交渉の内容を「社長」が社員に報告したときと、同席した「幹部」が社員に報告したときでは、社員は幹部の言うことを信じるでしょう。

ちょっと不思議な現象なのですが、社員は、職位が下の人、職位がその社員と近い人物の発言ほど、信用するものなのです。

社長が「すべての銀行から融資を断られた」と社員に説明したところで、社員は100%信じません。
しかし、幹部社員が「銀行がお金を貸してくれない」「社長の言うことは間違いない」と事実を口にすれば、信ぴょう性が増して、社員が危機感を感じるようになります。

それでは、銀行訪問を定期的に行いたいと思ったらどのようにすればいいでしょうか。
経営計画発表会の翌日に、参加していただいたことへのお礼を言いに行くときに、そこで、定期的に銀行訪問を行いたいことを言うとスムーズにできると思います。


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きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの不動産投資事業が成功することをお祈りしております。
トランクルーム大家より。