この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
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もしもあなたが、車が欲しいと思ったとき、買いたいなと思ったとき、何を基準に選びますか？
- 子供がいるから、室内広めのワンボックスにしよう。
- 雪道やオフロードを走るので四駆にしよう。
- 開放感のあるスポーツカーで颯爽と走りたい。
このように、自分が主に使用する目的に合わせて車の購入を検討すると思います。
当たり前のことですが、車を使用する、車に乗るために車を購入するのです。
ここで、ちょっと変わった「車の購入方法」をお話しします。
使用するため、所有するために買うと儲からない
Aさんは毎年、車を買い替えています。３０歳台のAさんですが、今までに買い替えた車の台数は10 台を超えています。しかも、乗った車はというと、BMW、ベンツ、アウディ、ポルシェ……
高級外車ばかりです。
「なんでそんな車を次から次に買えるの？」
「お給料いくらもらっているの？」
誰もがAさんに質問します。
確かに、高級外車に乗っているとお金持ちに思われるかもしれません。
しかし、そうではないのです。
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毎年高級外車を乗り換えていますが、その度に多額のローンを組むことはしません。
では、現金で購入しているわけでもありません。
単に売ったお金で、買い替えをしているだけなのです。
買い替えを毎年のように繰り返していると、どんどん車のランクが下がるように思われるかもしれませんが、逆に上がることもあるのです。
買い替えをするときに、購入した価格よりも高く売れるときがあるのです。
例えば、３００万円の車を購入したとします。１年後、車を買い替えるとき、一円もお金を支払うことなく３５０万円の車を購入できてしまうことがあるのです。
一般的には、車を売却するとき、購入価格よりも安くなるのが当然であるはずなのに、５０万円儲かっていることになるというわけです。
このようなことができる理由を一言でいえば、Aさんは使用・所有するために車を購入
いるわけではないからです。
つまり、購入時点で始めから売却を前提として、売却価格から逆算して、車を購入しているのです。
実はこのAさん、投資銀行業界と不動産業界での勤務経験の長い方です。
金融取引や不動産ビジネスでやっていることをそのまま車に応用してもいけるのではないか、と思い、試しに始めたところ、同じようなことができた、というわけなのです。
車でも不動産でも、使用・所有するために購入していては儲かりません。
家を建てる、マンションを購入する。その目的は、そこで生活するためです。
支払いができるかどうかを判断基準に物件を検討します。そして、支払いできる範囲で最大限目的を果たそうとします。
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投資は机上の計画通りには進まない
アパートやマンションなどの不動産投資も同じです。
何年で回収できるのかという判断基準で物件を購入します。しかし、机上の計画通りにはいきません。
計画上では２０年で投資額を回収できる予定であっても、２５年かかることもあります。
不動産投資で利益を上げていると今は思っている人でも、結果的には投資額を回収できない可能性もあるということです。
今後、アパート・マンション経営はさらに厳しさを増していくでしょう。
どんどん経っていく新築アパート・新築マンション。どんどん古くなっていくあなたの不動産。減少する人口。
そう遠くない将来、空室だらけのオーナーさんが増加し、社会問題化する可能性も十分にあります。
今不動産投資をお考えの方で２０年後に回収する計画を作っていたら、
計画通りに回収するには相当な努力が必要になることを覚悟のうえで取り組むことをお勧めします。
行き詰ってから売却しようとしても、残りの手段は、損切り（そんぎり）しかありません。
損失を覚悟で売却し、残った借金は給与や貯金の取り崩しをして返済するのです。
アパ・マン投資がだめなのではない。だめなのはあなたの考え方
アパート・マンション経営がダメだと言っているわけではありません。
物件を購入する際に「売ること」を基準に考えることが重要なのです。
ここのところが非常に重要ですので繰り返しますね。
物件を購入する際に「売ること」から逆算して購入を検討することが重要です。
つまり、
出口を「売却」に定めて、
購入を検討するということです。
投資においては回収できるかどうかももちろん重要です。
同様に、「売却したらいくらで売れるのか」という視点で
購入を決めることも大切なのです。
実際に不動産投資家の皆様とお話ししてみると、その視点をもって購入できている人はあまり多くありませんね。
銀行融資の面談の際も初めから売却予定といってしまうとローンスキームが崩れる場合もあり、
仲介業者さんも途中売却を前提としたセールストークをすることはまれかと思います。
モノを選ぶ際、「売却」という出口を意識することで、するべき行動や判断が決まってきます。
ほとんどのモノは買った瞬間に価格が下がります。
住宅でも新築を購入価格以上では売ることはできません。
でも、視点を変えることにより、購入価格以上で売れるものも中にはあります。
賃貸用不動産の場合であれば、所有期間中の受取賃料が累積していくにつれて、売却時の損益分岐となる売却価格水準は下がっていきます。
それを見極めることが、儲けにつながる買い方なのです。
きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
トランクルーム大家より。
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