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開業医の人生のステージごとに資産運用のカギをにぎるリスク許容度とは?
運用スタイルが決まった後は 開業医ご自身が リスクをどのぐらい取れるかという指標であるリスク許容度を設定します。
どのような金融商品でもリスクはあり、例えばリスクがないように見える預貯金であっても銀行が倒産してしまう場合やインフレが起きた場合には価値が下がってしまうリスクがあります。このため、リスク許容度を把握しておくことが大切になります。
リスク許容度は、開業してからの年数や子供の年齢などの人生のステージによっても変わってきます。例えば、遺産相続によって既に多くの資産をお持ちの医師はリスク許容度が大きいと言えますし、お子さんが医者になるための受験を控えていて将来の教育費を準備しておく必要がある方のリスク許容度は小さいと言えます。
しかしながら、金融の専門家ではない医師がリスク許容度を自力で判断するのは難しいかもしれません。資産や家計の状況を開示できるのなら、ファイナンシャルプランナーや税理士に相談してみるという選択肢もあります。ですが、まずは自分で簡単にリスク許容度を計算する方法がありますので試してみましょう。
ひとつの方法は、ご自身の投資可能金額のシミュレーションです。現時点でいくら投資できるかの初期投資額と、毎月の収入からいくら投資できるかの月次投資額をざっくりで構いませんので決めてみてください。
初期投資額
簡単に言うと、現在お持ちの総資産から将来必要な必要金額を引いた値のことです。子供の教育費や結婚関連費用、税金などのまとまった支出は必要金額に入れておく必要があります。例えば総資産が3,000万円で必要金額が2,000万円の場合の初期投資額は1,000万円が上限となります。ここからは開業医の性格にもよってきますが、リターンを得るために投資した場合に、1,000万円のうちどのくらいの損失を我慢できるかの判断によってリスク許容度が見えてくるのです。
初期投資額を把握することによって、投資を開始するときにどのくらいの金額を投資に充てるかを決めることができます。
もちろん、投資経験が少ない医師であればこの金額の一部から始めることになりますし、元本確保型などの比較的リスクが少ない商品から手をつけることをお勧めします。初期投資額が大きければ必然とリスク許容度もあがることになりますが、ここで考えておくべきいくつかの点を挙げておきます。
・手持ちの現金量
すぐに投資に回せる現金・預金の金額
・金融資産の規模
不動産、株式、債券や投資信託などの総額
・借入可能金額
開業医の経営と収入が安定していれば信用力は増し、金融機関も好条件で融資をしてくれる可能性が高まります。医療用機器などの投資の際に銀行に相談することで、ご自身の信用力が分かります。借入を上手に使うことで、手元の現金を使うことなく投資に回すことができるのです。
・その他援助
医院を親から継いだ場合であれば、親からの贈与も期待できるかもしれません。贈与税は一年間で110万円までは非課税なので、この枠を活用することができます。
開業医がリスク許容度を知っておく理由とは?
リスク許容度を把握しておく理由は、リターンとのバランスをとるためです。ハイリスク・ハイリータンなどの言葉をよく耳にしますが、金融商品から高いリターンを得るためには相応のリスクを取る必要があります。例えば、株式を買って10%のリターンを得ようと思ったら、10%の値下がりリスクも同時に負わなければなりません。30万円の購入であればプラスマイナス3万円の値動きを覚悟するということです。医師には投資資金に余裕がある方が多いので、投資可能な金額もおのずと大きくなります。リスク・リターンの関係は金額によって変わらないので、初期投資金額1,000万円で同じように値動きが10%の金融商品に投資をすると、100万円の利益の可能性がある一方で100万円の損失を被る可能性があります。ここで重要なのは、「最悪の場合でもこのくらいなら損をしても大丈夫」という金額をイメージしておくことです。医院の経営や医師ご自身の収入によって決めるものですが、損があまり気にならないかどうかの性格も大切です。金融資産からの損失で本業に悪影響があっては本末転倒ですから、資産規模や性格に合ったリスク許容度を決めたうえで投資をしましょう。金融商品のそれぞれのリスク・リターンを知ることは簡単ではないので、専門家であるファイナンシャルプランナーに相談してみるのもよいかもしれません。
きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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