銀行訪問の際に気を付けること その2 | vol.405

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銀行の融資スタンスを知るためには、すべての銀行に同じ話をする


会社が銀行訪問で報告をするとき、社長が気を付ける3つの点とは?ということで、前回の記事では社長が銀行訪問時に気を付けるべきことの1つ目をご紹介しましたが、今回は残りの2つ
(2)悪いことは先に、良いことはあとに話す
(3)どの銀行にも、同じ話をする
をご紹介したいと思います。

銀行訪問時の報告事項で気を付けるべき3つの点(2)良いことよりも、悪いことを先に報告する

話を聞く側は、最初に聞いたことよりも、最後に聞いたことのほうが印象に残ります。
だから、銀行に報告するときも「悪いことから先に報告する」のがコツです。

優秀な社長は嘘偽りなく、悪いことも報告します。
しかし、「話す順番」に気をつけることで、印象を操作することが可能です。
話の順番を変えるだけでも、銀行側が抱く印象はずいぶん変わります。

まずは、社長に同行する社員が数字の報告をしたあとに、「一時的な減収が予測されていたこと」「その通りに売上が落ちたこと」「原因は判明しているので、残業の削減など、すでに改善策を考えてあること」を銀行に報告します。

さらにこのとき、従業員アンケートの内容も、銀行に見せるといいでしょう。

従業員アンケートでは、社員・パート・アルバイトは何を考えているのか。
どういう不平不満を持っているのか。
それをきちんと把握して、改善に役立てるのが目的です。

社長は、従業員アンケートを見せながら、書かれてある内容とその対策をしっかりと説明することで、銀行の担当者はびっくりするぐらい感心してくれます。

そして、社長はそのアンケートのおかげで、積極的に残業の削減に取り組むことができ、従業員の満足度が向上し、結果会社の業績も上がることになるのです。

銀行訪問時の報告事項で気を付けるべき3つの点(3)どの銀行にも、同じ話をする

話は逸れますが、キャバクラでモテない人は、「女の子が変わるたびに、違う話」をします。
そしてモテる人は、「どの女の子にも同じ話」をします。

モテる人はどうして同じ話をするのか。

それは、「同じ話をすることで、女の子の違いがわかる」からです。
A子さん、B子さん、C子さん、D子さん、みんなに同じ話をしているから、彼女たちの反応の違いを見て、「この人は自分に気があるな」とか「ないな」と分かるという訳です。

私はパチンコをしないのですが、私の知人に趣味がパチンコで休みの日はもっぱらパチンコをしている方がいます。
その知人はパチンコでの勝率がなんと7割を超えているらしいのです。(正確な数字ではないと思いますが、感覚的にはそれぐらい勝っている)

しかし、ふつうの人はそれほど勝てません。

むしろ、勝率が5割になる人はあまりいないはずです。パチンコ店が営業を続けているということはそういうことですから。
しかし、私の知人は強いので、その秘訣を聞いてみたことがあります。

それは多くの人が勝てないのは、「いろいろな機種(種類)に手を出す」からだというのです。そして知人が強いのは、「どの店に行っても、同じ機種で打つ」からだそうです。

この機種を打つと決めたら、それだけを徹底して打つ。
どうして同じ機種にこだわるのかというと、「同じ機種を打つからこそ、台ごとの癖がわかる」からだと言うのです。

これは、パチンコに限った話ではないですが、結果を出したいなら、広く浅くよりも、「狭く深く」が原則です。
ひとつのことに集中して徹底的に取り組んだほうがうまくいくのです。
多くの人はそのことがわかっていません。

銀行訪問も、極論を言うと、キャパクラとパチンコと同じです。
すなわち、「どの銀行にも、同じ話をする」ことが大切です。
同じ話をすると、「この銀行は融資スタンスが積極的か」 「この銀行は消極的か」といった、銀行、もしくはその支店長の違いや変化を把握することができます。

「メガバンクは消極的だけど、地銀は積極的だ。ということは地銀に申込した方が融資を受けられる可能性が高い」

「 どの銀行も融資に消極的だ。ということは、会社の業務を見直したほうがいい」といったことも分かります。
銀行の融資スタンスを知るには、同じ話をすることが一番です。


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きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの不動産投資事業が成功することをお祈りしております。
トランクルーム大家より。