フランチャイズへの加盟は急がず慎重に | vol.283

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前回はフランチャイズ契約で取り組む場合のメリットとデメリットの続編でした。経験談も踏まえて、今日は、ではどのフランチャイズを選ぶべきか?についてお話ししたいと思います。


どのフランチャイズを選ぶべきか


前回までのブログでは、そもそもフランチャイズとはどういうシステムで、どういうメリットとデメリットがあるかということについてご紹介してきましたが、今回はフランチャイズへの加盟と契約手続きについてご紹介していきます。

FC契約は、営業方法について、フランチャイジーをかなりの広い範囲で拘束します。
一度契約してしまうと、後戻りは容易にできないため、後悔しないように、慎重にFCを選択しなければなりません。
選択の際には、以下の点に特に注意を払うべきです。

業界の展望

その業界自体が、どのような状況にあるのかを確認します。
発展途上にあるのか、安定期なのか、後退期なのか、そして、その業界の見通しを調査する必要があります。
そして、その業界の中で、各フランチャイズチェーンがどのような位置づけになっているかを確認します。

フランチャイザーの調査

フランチャイザーの経営状態はどうか、本部がどのような体制か、フランチャイジーとの裁判やトラブルはないか、といった点を調査します。

実際に、会社本部を訪問する、また、他のフランチャイジーの話を必ず聞きましょう。

それがフランチャイザーを調査するうえでの一番信頼できる情報となります。
工場がある場合には、工場見学も行っておいたほうがよいでしょう。

契約内容の確認

FC契約は契約書上の契約内容がすべてです。
契約締結前に契約内容をしっかり確認し、契約内容の解釈上疑問がある場合には、遠慮なく交渉し、または質問して、その回答内容に納得してはじめて契約を行います。

主な確認ポイントは、フランチャイザーのサポート内容、フランチャイジーとしての義務内容、加盟料やロイヤリティが明確で納得できる内容であるかといった点です。

そして、以上の点について、他のフランチャイズと比較することが大切です。
個人で一から開業するのに比べて初期投資が少ないとはいえ、それなりに費用はかかりますし、事業に失敗すると取り返しがつかないことにもなります。

よって、決して契約締結を急がず、慎重に慎重を重ねて行動するべきです。

FCへの加盟までは、次のような流れになります。

FC加盟までの大まかな流れ

  1. 業界のFC、業界内のFCについて、比較しつつ検討する
  2. いくつかの加盟候補を選択する
  3. 資料の検討、本部への訪問と質疑、その他の情報収集をする
  4. 加盟希望先を決定し、面接と審査を受ける
  5. 契約内容について確認する
  6. 契約を締結する
  7. 店舗設立・事業計画策定などの開業準備を行う
  8. 研修を受ける
  9. 開業する



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どんな契約上のトラブルがあるのか


FC契約には、当然ながらトラブルが生じることもあります。
フランチャイザーの経営の不健全性が原因である場合もありますが、独立開業を急ぐために、甘い事業計画を立てるフランチャイジー側に起因することもあります。
主な契約上のトラブルとしては、次のようなものがあります。

FC契約上の主なトラブルとは?

  1. 後から更に研修費などを請求された
  2. 契約に至らなかったのに加盟料を返還しない
  3. 仕入れが滞る


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契約締結時の注意事項


以上のようなトラブルを避けるために、契約書締結するときは、次の点に十分注意を払わなければなりません。

研修などのサポートがどのように、どれぐらい行われるのか

フランチャイズによる開業を選択する理由のひとつが、フランチャイザーがノウハウのなさや経験不足を補ってくれる点です。
よって、この点がしっかりしていないと、円滑に運営することができません。

加盟料やロイヤリティは明確か

この問題でトラブルになるケースが一番多いと思われます。
お金に関する部分が契約書上で明確になっていないと、必ずといっていいほどトラブルに発展します。
文言が不明確である、複数の解釈ができる場合には、必ずその点をクリアにしなければなりません。
当然ですが、口約束ではなく、「覚書」など文書にしておく必要があります。

フランチャイジー側の義務について

ロイヤリティの支払い以外に、フランチャイジーとしての契約上の義務がどのようなものかはしっかり確認します。
契約書上ではよく分からない、理解できない場合には、行政書士などの専門家に相談することも必要です。
また、契約終了後に同じ業種の商売を個人で独立して行う場合には、営業が制限されていることがよくあるので、その点もよく注意しておく必要があります。

きょうもここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの不動産投資事業が成功することをお祈りしております。
トランクルーム大家より。

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